強調する=太字にする
WordやPowerPointなどで、文字を強調したいことがありますよね。
そんな時、手軽に使えるのが太字ボタンです。
太字ボタンは、強調したいところを選択してボタンを押すだけなので、とてもシンプルで扱いやすい機能です。
その太字、ちゃんと読めますか?
太字にした部分は、作成者にとって「強調したい」「読んでもらいたい」ポイントです。
ところが、この太字…なぜか「グチャッ」と潰れて見えませんか?
太字にすると読みにくい理由
太字ボタンは、文字の周りをふちどることで太く見せています。
特に画数の多い漢字は、このふちどりによって文字の余白が少なくなってしまうため、潰れて見えてしまうのです。
「読んでもらいたくて太字にしたはずなのに、かえって読みにくい……」
それでは逆効果。
実は、フォントはそのまま使う前提で読みやすいように線と余白のバランスが整えられています。
太字ボタンで無理に太らせた文字は、読みやすいバランスを損なってしまった状態なのです。
読みやすい太字にするには
一方、フォントの中には、細い書体と太い書体がセットになったものがあります。
(「游ゴシック Light」のように、フォントの太さを選択できるものが該当します。)
ここで、「太字ボタン」で太くした文字と、「太いフォント」に置き換えた文字を比べてみましょう。
太字ボタンで太くした文字は、文字の要素が混みあっている部分が潰れているように見えます。
ところが、太いフォントに置き換えた文字は、太くてもスッキリ読みやすい印象です。
これは、太字ボタンは単に文字の周りにふちを付けただけに対して、太いフォントは潰れないように細かな調整が加えられているからです。
せっかく「注目してもらいたい」ところなのですから、読みやすくしたいですよね。
特に、多くの人の目に触れる掲示物やチラシなどでは気を付けたいポイントです。
どんなフォントを使えば良い?
「とはいっても、太字のフォントがないから使えない」とお困りの場合は、Google Fontsがおすすめです。
Google FontsはGoogle社が運営するフォントサービスで、無料で使えるフォントが多数揃っています。(詳しい規約は上記サイトを確認してください)
なお、こちらのフォントを使用したデータを弊社に入稿する場合は、PDFで保存し、フォントを埋め込んでいただくようお願いいたします。