その「フリー素材」、本当に無料ですか？

何かと便利なフリー素材

会社案内や企業紹介ポスター、展示会のパネル・チラシなどには、イラストや写真などの画像素材が欠かせません。

ひと昔前（ふた昔？）は、このような時はわざわざ「素材集CD」を購入して、その中から使うイラストを選ぶ必要がありました。

既存の素材に適切なものがなければ、イラストレーターさんに制作を依頼することになり、費用も時間もかかっていました。

ところが、今は素材配布サイトのおかげで、気軽にイラストや写真が使えるようになりました。

ところが、時々ちょっと心配な使い方をされているケースを見かけます。

有料・無料に関わらず、素材サイトでは「見本用のデータ」にサイト名などの透かしが入っています。

これは、「実際に使用する際には、正規の方法で透かし無しの画像をダウンロードしてほしい」という意図で付けられたものです。

有料素材の場合は支払い処理、無料素材の場合はログイン・ダウンロードボタンを押すなどの手続きの後で、正規の画像を利用することができます。

ですから、「透かしが入っている画像」を本番で使用するのは、非商用利用であってもNGです。

もちろん、Photoshopなどの画像編集ソフトで透かしを消すことも厳禁です。

例えば、「ダウンロードした画像をカスタマイズしたい」と思うこともあるかと思います。

ところが、サイトによっては「素材画像のイメージを大きく変えるような加工はNG」としている場合があります。

特に人物が映っている写真は、その人物のイメージを損なうような使用は禁止されていることが多いです。（「利用者の声」として掲載するなど）

このように、サイトによって禁止事項は違いますので、サイトの利用規約のページをきちんと読んでから利用します。

例えば、フリー素材で有名な「いらすとや」さんの場合は、「素材を21点以上使った商用デザイン」は使用料金が発生するという独自の規約があります。

Google画像検索で「フリー素材」と検索して出てきた画像も、そのまま保存して使ってはいけません。

とにかく一度配布サイトを閲覧して、規約を読んだ上で利用することが必須です。

規約を守らずに利用すると、最悪の場合、賠償問題に発展する可能性があります。

規約を守って適切に使用することで、わかりやすい資料を作りましょう。