一般的には白黒2値。だけど・・・?
弊社では、お客様から紙原稿をスキャンしデータに変換するサービスを提供しています。(データ化・電子化)
原稿が白黒の場合は、データのカラーモードを「白黒2値」を指定されることがほとんどです。
白黒2値は、白と黒の2色だけを使用しているため、データサイズが小さくなる傾向があります。
その一方、時々「白黒2値よりもグレーが向いているのでは?」と、お客様に仕様を変更していただくことがあります。
グレースキャンをおすすめするケース
「白黒2値」でなく「グレー」では、1つのドットを256種類のグレーで表現します。
弊社では、グレーでスキャンした方が良い結果が得られる原稿を見かけた場合、お客様に確認の上、グレーでスキャンすることがあります。
それは下記のようなケースです。
- 図面や表などに極小文字が使用されている。
- 「グレー文字」や「グレーの塗り」が使用されている。
- 薄めの手書き文字や、スキャナにうつりにくい色が使用されている。
実際にスキャンしてみました
条件
黒文字とグレー50%文字を入力。
上記をレーザープリンターでプリントしたものを原稿とする。
スキャン結果
白黒2値 300dpi
- 8ポイント以上の黒文字は、くっきりとして読みやすい。
- 8ポイントのグレー文字は擦れて見える。
- 6ポイントの黒文字は、画数が多い文字が読み難い。
- 6ポイントのグレー文字はかなり可読性が落ちる。
- データサイズ:107KB
グレー 300dpi
- 6ポイント~の黒文字・グレー文字が読める。
- 黒文字が少しボケて見え、白黒2値のような鮮明な感じがない。
- データサイズ:680KB
結論
今回の検証で、下記の結果が得られました。
- 8ポイント以上の黒文字しかない場合は、白黒2値スキャンがおすすめ。
- 8ポイント以下のグレー文字等がある場合は、グレースキャンがおすすめ。
ただし、データサイズが大きくなります。
テストスキャンをご活用ください!
今回は上記の結果となりましたが、これは今回の検証内容に限ったものです。
原稿の状態、紙の色、使われている書体などによっても結果が変わることが考えられます。
そこで、弊社ではテストスキャンをおすすめしております。
テスト結果をご確認いただいた上での、確実なデータ化をサポートいたします。